パートナー・スポットライト：Immigration Records

Immigration Records：Revelator Proで移民アーティストに力を

ジュリアン・ドゥケが10年前にコロンビアからアメリカへ移住したとき、彼が持ってきたのは夢だけではなく、使命でもありました。The OrchardやONErpmといった企業で音楽流通の経験を積んだジュリアンは、新しい国、言語、そして業界に挑む独立系アーティストが直面する苦労を身をもって知っていました。彼は、単なる流通だけでなく、アーティストが成長し続けるためのガイダンスやコミュニティ、リソースを提供できるレーベルを思い描きました。

そのビジョンが形になったのがImmigration Records。移民アーティストが持続可能なキャリアを築くことをサポートする、ブティックレーベルです。

移民として、自分の道を見つける孤独をよく知っています。Immigration Recordsは、アーティストにプラットフォームだけでなく、その旅路を共に歩むパートナーを提供するために存在しています。

ジュリアン・ドゥケ, Immigration Records創設者

ラテン系アーティストにフォーカスした、きめ細やかなサポートにより、Immigration Recordsは音楽業界の複雑さを乗り越えようとする新進気鋭のミュージシャンたちにとって、欠かせない存在となっています。

課題：分散化と非効率性

Revelator Proを導入する前、Immigration Recordsは業務やアーティストへのサービス提供の両方において様々な課題に直面していました。

集中管理されたシステムがないため、以下のような問題に苦しんでいました：

• データの分散 – 複数プラットフォームでのデジタル販売やストリーミングデータの追跡・分析は、時間がかかり、ミスが発生しやすい作業でした。

• 手動によるワークフロー – 権利管理やロイヤリティ、配信を手作業で行うことで非効率と遅延が生じていました。

• 透明性の欠如 – アーティストは自身のパフォーマンスデータや収益の流れを把握できず、不安を感じていました。

• コミュニケーションの分断 – アーティストとレーベルを統合するプラットフォームがないため、マーケティングや戦略の調整が困難でした。

データの追跡や分析の非効率さは、私たちがアーティストをしっかりサポートする能力を制限していました。彼ら自身もパフォーマンスを明確に見られず、私たちも同じでした。

Julian Duque

これらの障害が、Immigration Recordsが理想とする高水準のサービスやインサイトの提供を困難にしていました。

解決策：Revelatorによる変革

Revelatorとの提携は、Immigration Recordsにとって大きな転機となりました。このプラットフォームの導入によって、ワークフローの効率化、透明性の向上、そしてアーティストへのエンパワーメントが実現しました。

Revelatorのロイヤリティ配分機能*は、手動で複雑なロイヤリティ計算を行う煩わしさを解消しました。自動かつ正確にすべてのコラボレーターへ適切な取り分が分配されるため、遅延やエラーがありません。Immigration Recordsは表計算ソフトに追われるのではなく、アーティストの成長支援に集中できるようになりました。

統合インサイトによるリアルタイム分析で、全ての判断がデータドリブンに。どのプラットフォームでアーティストの楽曲がどう評価されているかを把握し、戦略の最適化や具体的なフィードバック提供が可能になりました。これにより、膨大なデータを成長のための地図へと変換できるようになったのです。

さらに、配信、権利管理、ロイヤリティのシームレスな統合により、Immigration Recordsの業務は大きく効率化されました。以前は多数のツールや長時間の調整が必要だった業務が、直感的な単一プラットフォームで完結。大切なアーティストとの関係構築により多くの時間を割けるようになりました。

アーティストへの透明性：明確化が信頼を築く

Revelator Proの最も大きな価値の一つは、透明性の向上です。アーティストポータルを通じて、Immigration Recordsはアーティストにリアルタイムな収益やパフォーマンスデータへの直接アクセスを提供できます。より高い可視性とコントロールによって、アーティストは重要な意思決定を行いながら、創造活動やキャリア成長に集中できます。

アーティストは自身のストリーミング状況を把握し、ロイヤリティを理解し、楽曲がどこでヒットしているか追跡できます。この明確さが信頼と共創を強化し、Immigration Recordsと所属アーティストとのパートナーシップを、知識と成長で結ばれた協働関係へと進化させています。

アーティストにパフォーマンスデータの完全な透明性を提供できることが私たちの鍵です。彼らはいつでもログインして収益を確認し、自分の音楽がどこで伸びているかを理解できます。これが信頼を築き、すべてを効率化します。

Julian Duque

成功事例：CESの歩み

CESの成長は、才能と機会が出会った時に何が起こるかを体現しています。数作のリリースにもかかわらず、CESのボレロとポップを融合させた独自音楽は、Immigration RecordsによるSpotify Discovery Modeの戦略的活用によりリスナーを獲得し始めました。1年でSpotifyの月間リスナーは1000未満から4万人超へと成長。

大事なのは量ではありません。質が大切です。リスナーは自分と繋がれる音楽を求めていて、それをCESは届けています。

Julian Duque

この成長は数字だけでなく、つながりや本物の価値観に根ざした持続可能なキャリア形成でもありました。

レーベルを超えて：UNSINフェスティバルとImmigration Recordsが描く未来

Immigration Recordsの運営だけでなく、ジュリアンはマイアミを代表するラテン系音楽フェスティバル&カンファレンスUNSINの創設者でもあります。SXSWからインスピレーションを受けたUNSINは、新進気鋭のアーティストや音楽業界のプロフェッショナルがライブパフォーマンス、ネットワーキング、教育の場で一堂に会します。このイベントは、アーティストがトップ幹部とつながり、知識を得て、チャンスを広げられる包括的な空間を提供しています。

UNSINは、まだ注目を浴びていない才能が輝ける場所を作ることを目指しています。新進アーティストと意思決定者を結ぶこと、それがUNSINの大きな価値です。

ジュリアン・ドゥケ

Immigration Recordsは将来を見据え、メキシコとスペインを成長の主要マーケットとして新しい市場への拡大を進めています。質の高いアーティストラインナップを増やし、デジタルディストリビューションを超えた革新的なキャリアサポートの方法も模索していきます。

質の高いアーティストと持続可能なキャリアにフォーカスしています。メキシコとスペインへの拡大が、私たちのビジョンを実現する次の一歩です。

ジュリアン・ドゥケ